2023/01/18 22歳の原点ノート「仕込み」
また少しずつ乱れが出てきている。
昨日の夜、深夜一時には眠る態勢に入っていた。
しかし寝たくない欲求が続き、気が付けば早朝、五時一〇分まで動画を見ていた。
アラームが一〇時に鳴り、目覚める。
昨日感じた、脳だけが回復していない感覚がまだ残っている。
それを治す為にも、思考をゼロにして眠りに向かう必要がある。
その為には、煩いアラームを止めておくべきだと判断して動いた。
たまにはこんな癖のある文章でも良いだろう。
近頃シンプルに拘ってきたが、二行ぐらいなら良いアクセントに成るかも。
現在、日記を書き終えて読み返しているが、言う程程癖があるだろうか?
何となく、ここだけは残してみよう。
次に起きたのは一四時半。
必要な睡眠ではあったが、そもそも寝るのが遅く無ければこうは成っていない。
もし今夜、寝るのが遅く成る様なら、いよいよだろう。
気晴らしにシャワーを浴びる。
最近、石鹸を手に付け、顔を数分間撫でて洗っている。
洗顔料を濃密に泡立てて洗ったり、顔に強い刺激を与え無い様にしたり、美容に関して世間で正しいとされている方法がある。
実際に試してみて、自分にはこのやり方が合っている様に思える。
続けられるし、自分の肌が”これが良い”と言っている。
風呂を上がったら、日差しが強い時は日焼け止め、曇りの時や外に出かける予定が無い時はココナッツオイルを顔に塗る。
一週間ほど続けているが、気になっていた顔の荒れも心なしか治まった気がする。
昼に起きてしまったから、今日は二食にしようと思う。
食パンは今日が消費期限のものが二枚残っているが、一枚ぐらい明日に持ち越しても大丈夫だろう。
肉じゃがは明日ぐらいには食べ切りたいので、今日の夕食で半分食べよう。
夕食用に米を二一時に予約炊飯する。
今は手軽に食べられるものとして、蕎麦を茹でる。
その間に、近日に作る予定だった唐揚げを仕込んでおこう。
鶏胸肉を唐揚げサイズにカットし、二食に分けて、ジップ付きの袋に入れる。
ジップロックよりも安価で手に入る一〇〇均のものだ。
酒と醤油、摩り下ろした大蒜と生姜を同じ分量入れ、袋越しに揉み込む。
湯切りボウルに蕎麦を移し、冷水で締める。
鶏肉を切った後、手を洗っていなかった事を思い出し焦った。
お湯に切り替えて蕎麦を洗い流したが、まだ不安だった。
仕方なく、ポットでお湯を沸かし、かけ蕎麦にする。
やはり蕎麦は冷たく締めた状態の方が美味い。
メールを開くと、先日Amazonで買った大容量の絵の具インクが本日中に届く様だ。
すぐに出かけようと思っていたが、少し待つ事にした。
それから三〇分後ぐらいに電話が鳴る。
配達員からだった。
ここに引っ越してから、場所が分からないと配達員から着信が来る事が多々あった。
まあ、頻繁にネットで買い物をする訳じゃ無いので構わないのだが。
受け取った重みのあるダンボールを木の板の上に乗せる。
これで仕入れは完了だ。
届く前に下書きぐらいなら進められた筈だが、今更そんな事を言っても仕方が無い。
そろそろ、前に決めた”描きたいもの”の制作に移ろう。
一旦保留して、そのまま図書館に向かう。
インターネットコーナーで本を読む老人が居て、席が確保出来無かった。
一人掛けのソファー椅子で名刺デザインの続き試みた。
あまり良い状態からのスタートじゃ無かった。
前回、時間を掛けて揃えた文字が歪んで見えた。
あまり乗り気に成らず、PCを仕舞い、移動する。
何となく4Fの穴場には行きたくなかった。
1Fのイートインでカフェモカを購入し、席に着く。
隣の席には、同じ年ぐらいの女性がこちら向きで座っている。
ブラウンのコートを着た、綺麗な方だ。
故に、髭を剃って来なかった事を公開した。
ドリングはすぐには飲まない。
持ってきた小説を読み始める。
”二十歳の原点ノート”、この日記のタイトルの元と成ったものだ。
二十歳で自殺した女性の十四歳から二十歳までの日記を、その父親が編集して出版したもので、三部作に分かれている。
僕はこの本を最後まで読んだ事が無い。
学生の時に初めて触れて、他人の日記を読む事に興味が持て無かった。
ただ、タイトルが好きだった。
二十歳の原点、そのワードがシンプル且つ、美しかった。
だから日記を書くと決めた時、これのオマージュをしようと思った。
そして、自分が日記を書き始めたら、彼女の日記を読みたく成るのでは無いか?と思い、一ヶ月程前に図書館で借りていた。
借りてから返却日をかなり過ぎている。
貸出が少ない、別館行きの作品である為、電話が掛かってくる事も無かった。
戻せば別館行きに成り、借りる時に少し手間がいる。
読み切ってしまい、ポストに投函しておけば良いだろう。
最近は読書の時間を取れていなかったので今から読む事にする。
やはり前回とは違い、色々思う事が有る。
数ページ読んだ所で、今日は手を止める事にした。
少しずつ読んでいこう。
そのままPCを開き日記を進めることにした。
アミコ1Fの閉店時間に成った。
4Fに立ち寄ってみるが、やはりあの高校生たちが居た。
6Fの図書館に戻ってみると、インターネットコーナーに空きがある。
日記の続きを書き始めた。
今日はこの後、閉館までデザインをしよう。
家に帰ったら肉じゃがを食べて、下書きからイラストを始めよう。
仕入れを終えたなら、仕込みの段階に踏み出さ無くてはいけない。