zxcvbnmTKの日記

毎日の出来事を綴ります。

2023/01/08 「22歳の原点ノート」

今日のランニングサークルの集まりは7時半からのようだ。

参加の有無に答えるアンケートにもそう書いてあったが、見逃していた。

六時半のアラームがなる前に起きていた僕は、それが分かりギリギリまで動く気にはなれなかった。

アラームは五分間鳴った後一度止まり、一〇分後また鳴り始める。

それでも起きなかったのは、六時五五分のアラームで力を振り絞ろうと決めていたからだ。

僕のアラームのセットは特殊だ。

五五、五六、五七、五八分それぞれ一分間のアラームを別の音楽で設定している。

七時丁度のアラームは最後の砦として五分間鳴る。

できるだけストレスにならない音楽を探していたら五曲候補が上がったため、全てを活かす方法として編み出された。

これが八、九、一〇、一一時でも同じようにパターンが用意されている。

寝るのが遅くなった時に、七~八時間の睡眠が取れるようにする為だ。

一昨日までは、このアラームを一一時起きのパターンでセットしていたが、何の意味も成さなかった。

五五分のアラームが鳴り始める。

僕は勢いよく布団を飛び出し、直ぐに全てのアラーム止める。

今日は七時集合と勘違いしていた為、それとは別に六時半のアラームをセットしていた。

一度で起きるに越したことはないが、七時には起きられたので悲観的になることはないだろう。

最初の集合場所からランニングコースまで移動する時間がある。

僕はランニングコースの方が住居から近い為、七時に起きたとしてもシャワーを浴びるだけの余裕はあった。

七時半に到着し、すぐにコースから主催者が走ってくる。

今日は最初の集合場所で落ち合うメンバーはいなかったらしく、早めに来て一周してきたようだ。

他はまだ来ていなかった。

主催者は五〇代ぐらいの若々しい男性で、地元が同じである。

そのため世間話は大体地元の話になった。

「お陰様で、朝起きるのが習慣になりました」と伝えると、気分が良さそうだった。

本当のところは昨日ようやく取り戻したのだが、そもそもこの習慣を持とうと思ったのはサークルのおかげだ。

集合があるならば起きなければいけないという使命感が生まれるのだ。

週一あるかないか分からない為、一人で続ける必要がある。

一〇分ほど話し込んだが、他の二人は現れない。

一人は先にスタートしてください、と連絡が入っていた。

もう一人はいつも早く来ていたはずだが音沙汰ない。

主催者がグループに開始を通知して、先に走り始めることにした。

三キロメートルのコースを一周するだけではあるが、普段運動不足のため一人で続けるにはしんどい。

小中高とテニスをしてきたが、専門学校入学以降大した運動はしていなかった。

二〇〇メートルほど走ったところで、音沙汰なかった三〇代ぐらいの男性が現れた。

少し遅れて向かっていると、途中で開始の連絡が入った為急いで来たようだ。

話をしながら走る途中、合流した男性から名前を呼ばれた。

苗字を一時偽った偽名ではあるのだが、よく覚えているものだ。

こちらからは相手の男性の苗字も、主催者の男性の苗字も思い出せない。

コースを走り切る寸前でもう一人の男性も合流した。

そのまま、もう一周行くとなった時は快く引き受けたが、正直すでに疲れていた。

もう一周もなんとか走り切る。

走り終えた後、毎度五分ぐらい雑談になる。

聞けば、最後に合流した男性は家から一時間走ってここにたどり着いているらしい。

合流してからの一周も余裕がありそうだった。

その人は四〇代ぐらいだ。

解散になった後、途中で現れた男性と方向が一緒なので歩いて話す。

主催者と一対一の時に言ったようなことをそのまま話した。

サイトでプリンターが無料で譲って貰える話があり、僕の応募が早かった為取引相手に選ばれた。

今日受け取りに二軒屋駅まで行くつもりだと話した。

二周走った後の雑談も含め、受取時刻の九時半まであまり余裕はなかった。

朝ごはんは帰ってからにしようと決め、一度部屋に戻る。

ランニング用のジャージを私服に着替える。

帰りは汽車を利用するつもりでいたため、帰りの時刻表をネットで調べる。

時間丁度に受取したとすれば、三〇分ぐらい時間の空きがある。

読みかけの本とスマホ、財布をポケットに入れ、イヤホンを耳に付けて家を出る。

スマホで音楽を流した。

部屋の近くにある、缶の人気ソフトドリンクが一〇〇円で選べる自動販売機に立ち寄る。

ライフガードとカルピスを買い、ブルゾンの両ポケットに入れると重さが釣り合い安定した。

そこから二軒屋駅まで三〇分かけて歩き、予定時刻の一〇分前についた。

相手からの連絡ではハイエースが目印だが、まだ来ていないようだ。

切符を先に買っておこうかと思ったが、もしかしたら送ってもらえたりするかもしれない。

ベンチに腰掛けて待つことにした。

ここまで書いて、かなり文字数が多くなっている。

まだ項目は多くあるのだが…。

すぐにハイエースが姿を見せた。

サングラスを掛けた四〇代ぐらいの男性が操縦席にいた。

予想通り、助手席には子供の姿も見えた。

もし一人であれば一本だけ渡し、もう一本を自分で飲もうと思っていたので、少しなんとも言えない気分になった。

ただ、最近飲食後はすぐに歯を磨くことを徹底しているため、渡して正解だとすぐに考えを改めた。

男性が降りて後部座席のドアを開けると、箱に入った状態のプリンターを取り出した。

後ろにも中学生ぐらいの女の子が乗っており、助手席の少年と違い、顔を絶対に見せないような角度で固まっていた。

お礼と「お気持ち程度ですが」と伝え、缶ジュース二本差し出す。

気分良く、別れを終えると徳島駅までの切符を購入し、ベンチでヘミングウェイ「日はまた登る」を続きから読んだ。

途中、男性が現れ切符を購入する。

かなり大きめな独り言で領収書がない、と呟いていた。

汽車が到着した。

箱を抱えて乗り込むのは少し恥ずかしかったが、あまり痛い目線を向けられる事は無かった。

本の続きが気になったが、二駅で着くため読むことは無いだろう、と栞を挟み箱の中にしまった。

一駅目の阿波富田で止まり、先程の人物がまた大きな独り言を呟く。

また、領収書がないと言っており、今度は聞こえない声でぼやいていた。

周りの人間は彼を冷たい目で見ている。

僕はスマホで、四国JR 領収書 もらい方 で検索した。

以前なら思い立っても実行しなかっただろうが、最近は気になった迷ったなら調べるようになった。

窓口、または切符売り場でも買えうことができると書かれていたが、券売機には領収書の項目はなかった。

しかし徳島駅のホームであれば窓口があるので、そこで発行すれば済む話だ。

伝えるべきかと迷っていたら、終点の徳島駅に到着した。

また反対側かよ、とよくわからないことを呟きながら、颯爽と降りていったので諦める事にした。

家に着いたのが一〇時二〇分。

今日は午前中まで市役所の休日窓口が開いていた。

仕事のない自分にとっては、明日だろうが構わないのだが、失業後の処理を後回しにしていた。

しかし、昨日の早起きを機に早急に片付ける事に決めた。

少しお腹が空いていたので、インスタント麺を食べた。

まだ時間はあるので、昼食のたまごサンド用に卵を茹でておこう。

作っていれば食べるだろう、と湧き始める前に卵を四つ浸した。

その間に年金番号のわかる資料を探す。

年金の免除申請は役所の方から勧められた。

しっかり考えてから申請するかを決めると伝え、一度持ち帰ったままだった。

申込みはもう一度役所に行けば出来る。

情報を調べた結果、申請する事に決めていた。

退職証明書など一式が入ったファイルに必要と成り得るものは全て揃っていた。

ふと、健康保険の免除はないのか気になり、検索するがすぐに出てこなかった。

役所でついでに聞いてこようと決め、充分茹でた卵を冷水に浸した。

到着し年金課に向かったが、遠目から明かりが灯っていないのが分かった。

休日窓口の対象外だったようだ。

健康保険の窓口は開いていた。

いきなり免除の話を出すのは気が引けたので、「今日年金は休みですか?」から切り出した。

当然、そうだと伝えられる。

「じゃあ、ついでにお聞きしたいんですが」と白々しく確認を取る。

健康保険は免除制度がないらしい。

もしかしたら徳島には無いのかもしれない。

そこまでショックには感じなかった。

茹でた卵を一つ剥いて潰して、マヨネーズと胡椒で和える。

パンを薄くスライスして焼く。

サンドと考えていたが、上に乗せるだけにした。

ピザトーストじゃなくとも、パンは薄く食べたほうが噛み切り安く、具との割合が丁度良い。

歯を磨いた後、すぐに支度をして図書館へ出かける。

デザインを学ぶには、もっと人のデザインを見るべきだと思った為、検索して良いと思った作品をリストに入れていった。

その後、家主から依頼を受けている名刺を作る気だったが、何故かホームページのデザインに意識が向いてしまった。

あまり作業は捗らず、図書館を後にする。

僕の作業スペースとしているのは三箇所。

同じデパート内にある図書館かイートインか謎のテーブルスペースだ。

テーブルスペースが一番穴場なのだが、今日は隣のホールで子供の発表会があるらしく、人集りが出来ていた。

気晴らしに輸入の店に立ち寄り、海外のお菓子を見ていた。

二割引されたミルクの飴が売られているが、二七〇円と高い。

良くない散財だと思いつつも購入し、イートインへ持ち込み一粒食べてみるが、あまり美味しいものではない。

しかし、美味しくないからこそ、ちょっとずつ食べるには丁度良いのかもしれない。

好きな味の飴であれば、一日一粒と決めていても、すぐに食べ終わるからだ。

そこから日記を書き始めた。

今日は良くない形で、昨日の倍の量を書いてしまっている。

事柄ごとに細かく書き過ぎたようだ。

文章を書き切るには、もう少しプランをしっかりとしよう。

日を追うにつれて本題を見失ってしまう。

調子を取り戻した直ぐは、もう少し冷静に計画して執筆を進めていたはずだ。

明日から気をつけよう。